真田丸、どうだった?

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【真田丸】真田昌幸(草刈正雄)がかっこいい名場面第4話!信忠・家康・昌幸の会合

      2017/02/03

緊張の場面を一言もしゃべらず見つめる信繁

真田丸第4回。信長との面会にあたり、疑惑の手紙の件を信忠に厳しく問い詰められ、家康に真偽を尋ねられる場面、見ているこちらがものすごく緊張しました。そんな修羅場を乗り切った昌幸。なんという気持ちの強さ。これまでになかった一面でした。やっぱりかっこよかった。

 

【この記事に関するあらすじ】

これまで武田家に仕えてきた真田であったが、武田家は滅亡。真田昌幸は生き残りをかけて織田信長につこうと決心する。だが、織田方はそう簡単に迎え入れるようなことはしないだろう。そのために昌幸は手紙を仕込んだ。以下で家康が話しているが、まさに、「大の戦上手である真田昌幸は、上杉からの誘いが来るほどの大物である」と織田方に思わせるための手紙だ。上杉からの誘いの手紙など元々ないのに、その返事という文をつくり、巧妙な手口で織田に渡るようにしたのだった。

 

【登場人物の説明】

真田信繁(のぶしげ)[堺雅人]…主人公。ここでは一言も言葉を発していないが、父の昌幸の後ろにいて一連のやりとりを見ている。

真田昌幸(まさゆき)[草刈正雄]…真田信繁の父。位の名で安房守(あわのかみ)とも。また、かつては武藤喜兵衛という名だったことも。

織田信忠(のぶただ)[玉置玲央・たまきれお]…織田信長の息子。

徳川家康[内野聖陽・うちのせいよう]…役職名で三河守(みかわのかみ)とも。

 

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信忠「真田安房守。おもてを上げよ」

昌幸「はぁ」

信忠「我が父に会わせる前に確かめておきたいことがある」

昌幸「…はい」

信忠「ここに、2通の書状がある。1通はそなたから父宛に届いたものである。織田家に従いたいっとの内容じゃ。そなたの花押(自署)に相違ないな」

昌幸「相違ございません」

信忠「さて、今ひとつは、これもそなたからの文で、しかし宛先は父ではなくて、上杉景勝となっておる。こうして見比べてみると、同じ者が書いたということは明白」

昌幸「そのようですな」

家康「ちと、拝見いたしとうござる」

信忠「なぜこの文がわしの手元にあるか、知りたいようだな」

昌幸「や、別段、知りたいとは思いませんが」

信忠「一方の文では織田家に従うと言い、もう一方では上杉に助けを求めておる。これはいかなることか、申してみよ」

昌幸「恐れながら、その、上杉宛の文、もう1度よくお読みいただきとうございまする」

信忠「なに」

昌幸「それは、上杉への返書にございます。上杉は、服属を迫って参りました。それゆえ、そこにはこう書いております。有り難きことではあるが、すぐに決められぬゆえ、今しばらく、時をいただきたいと」

家康「確かに。そのようで」

信忠「それにしてもおかしいではないか。そなたは当家の家来になると決め、文を我が父に送り、そして今ここにこうしておる。ならば上杉の誘いに対してはきっぱりと断ればよかろう。なにゆえ時が欲しいと書いた。なにゆえ上杉にも良い顔をした」

家康「真田殿。申し開きたいことがあれば、申された方がよい。このままでは、ふたごころありと思われても仕方がありませんぞ」

昌幸「方便でござる」

信忠「方便とは」

昌幸「それがしがこうして諏訪に出仕していること、すぐに上杉景勝の耳にも入りましょう。となれば、上杉は、今、この間にも、我が小県(ちいさがた。真田家のある地域)に攻め寄せるやも知れぬ。そうさせぬための、布石の文でござる」

信忠「上杉を欺こうとした。そう申すか」

昌幸「乱世を生き抜くには、かような知恵も欠かせません。四方を力のある国に囲まれた、我らのようなか弱き国衆、そこまで慎重にならねばならんのです。しかるに…そのような大事な文が上杉に届かず、ここにあるということは、我が真田家にとってゆゆしき事態でござる。かくなるうえは信長公には、上杉から我らを守り抜いていただかなくては。こりゃ困りますぞ」

家康「真田殿。そのあたりで」

昌幸「失礼いたした」

家康「さて、信忠様」

信忠「ん、なんだ」

家康「真田殿の言い分、確かに、筋は通っておりまする。ただ、いささか気になることが」

信忠「申してみよ」

家康「安房守殿。ひょっとするとこれは、我ら織田方が手に入れることを思い描いての、偽の書状ではござらぬかな」

昌幸「おもしろいことを考える。なにゆえ拙者がそのような真似をせねば」

家康「むろん己を高く売るため」

昌幸「はて」

家康「大の戦上手である真田安房守昌幸は、上杉からの誘いが来るほどの大物である。そう我らに思わそうとしたのでは」

昌幸「はははははははは。そのような危ない橋を渡るようなつもりはございません。ははははははは」

家康「信忠様。それがしも、上杉には少々縁がございます。上杉はこの家康に、再三、上様との和睦の仲立ちを求めてきておりまする」

信忠「そうであったな」

家康「実は、このあと、上杉の家臣、直江兼続(なおえかねつぐ)と会うことになっておりまする。別の間に、控えさせておるところにござる」

信忠「ほう」

家康「というわけで、安房守殿、今、ここに直江を呼び出して、ちと尋ねてみてもよろしいか」

昌幸「何を」

家康「真田殿に誘いの文を出したのはまことか否か、確かめたい」

昌幸「確かめたければ、確かめるがよろしい」

家康「しらを切ったうえで、嘘と分かれば、許されませんぞ。もし、偽りであるならば、いさぎよくここで認められよ」

昌幸「偽りであるならば今すぐ腹も切りましょう。しかしまことのことゆえ、そうもいきませんな。このような場で偽りなど、あってはならぬことでござる。のう、三河守殿」

…(お互いのにらみあい)

家康「信忠様。どうやら、拙者の読み違いのようでございまする。この書状、信じてもよろしいかと」

信忠、うなずく。

信忠「真田安房守。ここで待っておれ」

昌幸「はあ」

信忠、部屋から出る。

家康「さすがは勇名をはせられた、武藤喜兵衛殿。胆が据わっておられる」

 

本当に昌幸は胆が据わっていました。信忠も曲がったことは決して許さない相当厳しい性格ですが、そんな信忠も圧倒していました。そして家康からの圧力をかけてくる言葉にも屈しなかった。ですが家康から「読み違いだった」との言葉が出てひとまずは乗り切ったとき、わずかに顔が緩んだようでした。表情や態度には出さずとも昌幸も相当緊張したのでしょう。

 

この一連のやりとりを見ていた、次男信繁。顔をこわばらせたり、唾を飲み込んだりと、昌幸以上に緊張していたようです。信繁は15歳。まだ父から学ぶことが多い若者ですが、これから信繁も昌幸のようなふるまいのできる武将になっていくのでしょう。堺雅人さんが成長していく信繁をどう演じていくのか、楽しみなところです。

 

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