真田丸、どうだった?

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【真田丸】第11話室賀正武暗殺の史実と感想※ネタバレあり

      2017/02/02

真田丸第11話。信繁と梅との祝言。その裏に衝撃の出来事があるのですが、史実でもあったことのようです。

 

真田丸のあらすじ

徳川家康は室賀正武に昌幸暗殺の話を持ちかける。正武には情があり、そんなことはできないと言うが、徳川側にいいように丸め込まれてしまう。室賀正武の怪しい動きに気付いた昌幸は、信繁と梅の祝言の席に正武を招き返り討ちにすることを企てる。お披露目されている中、昌幸は正武を囲碁に誘う。昌幸に持っている小刀を指摘され、正武はいったんは退出しようとしたが隙を見て昌幸に襲いかかる。そのとき、隠れていた出浦昌相らが正武を斬りつける。昌幸が大名になるため、真田のためには室賀がいたら困るからだと。何も知らされていなかった信繁は呆然とする。

 

あらすじはこちらを参考にしました。

NHK大河ドラマ「真田丸」完全ガイドブック (TOKYO NEWS MOOK 520号)

 

史実では?

家康は秀吉と対立しており、北条との同盟を強化したいと考えていました。が、北条は、昌幸が拒否している沼田・吾妻領を要求していきました。そこで暗殺を計画するのです。

刺客を命じられたのは、小県郡の有力国衆・室賀正武でした。『加沢記』によると、室賀は天正十二年六月、家康の密命を帯びた鳥居元忠(とりいもとただ)より昌幸暗殺を持ちかけられ承諾。翌七月、おりしも上方(かみがた)から囲碁の名手が昌幸のもとを訪問することとなり、室賀も上田城に招かれます。

 

大いなる謎 真田一族 (PHP文庫) p.213 平山優 著

 

真田丸時代考証の平山優先生の書。真田丸での出来事の史実についてけっこう書かれています。

大いなる謎 真田一族 最新研究でわかった100の真実 PHP文庫

 

先日、春日信達を調略したという話がありましたが、北条・上杉らの争いのときに調略(政治工作)したのは春日信達だけではないんです。その他諸々の調略をしています。このときに昌幸は室賀の家臣のほとんどを味方にしていました。よってこの暗殺計画を昌幸はすぐに知ることとなります。(ちなみに、史実では春日信達の調略は事前に上杉に発覚したため上杉に処罰されました)

 

そんなことは夢にも思わぬ室賀正武は、昌幸を油断させるために僅かな供回りだけを連れて上田城に参上。城内に入った正武は、待ち伏せしていた真田方によって暗殺され、正武の妻子は甲斐へ落ち延びたといいます。
大いなる謎 真田一族 (PHP文庫) p.213 平山優 著

 

この事件について確実な史料には恵まれないものの、事件があったことは間違いないとのこと。

 

昌幸、これまでもひどいなということは何度もありましたが、今回はあまりにも非情だなと思いました。春日信達もかつては一緒に戦った仲。春日信達の方は、昌幸のことを戦友だと頼もしく思っていたんですよね。そして室賀正武も幼なじみでそんなことはできないと話している。だけど昌幸の方はむしろ、正当防衛のためというよりも、大名になるために邪魔だった室賀正武を消すことができるいい口実だというくらいにしか考えていなかったように思えてしまいます。

「今の価値観で戦国時代をみてはいけない」と三谷幸喜さんは話していますが、自分の価値観で考えたらこれはあんまりだ…と思ってしまうんですよね。何が素晴らしい価値観だとか、正しいだとか、そういう意味すら希薄だった時代なのかも知れません。何が正しいとかそういう目線でなく、客観的に事実は事実として受け止めるべきなのかなと感じました。でもどうしても感情移入しちゃうんだよなぁ。室賀正武、ここ最近ほんといい人でしたから。

 

番組をみたらまた感想を追記します。3月20日、せっかくの三連休がとても暗い気持ちになりそうです。

 

番組をみて

NHKの番組、土曜スタジオパーク(3月19日)、スペシャルで草刈正雄さんと出浦昌相役の寺島進さんが出ていて、草刈さんが第11話は男泣きすると話していました。草刈さんにとってもものすごく思い入れのある回だったようです。

 

昌幸が室賀正武を囲碁に誘ったとき、わしに勝ったことがないくせに、と話していました。何度も囲碁をする仲だったのですね。本当に幼馴染で。小さい頃からのつきあい。室賀正武、幼馴染だから昌幸を暗殺するなどできないと話していました。一方、昌幸の普段の性格からしたら室賀正武を即座に成敗しそうなものでしたが、でも、囲碁をしながら、今ここで過ちを認めたら許す、と話していました。昌幸も情があったのでしょう。できればここで室賀正武に折れてほしかった。

 

室賀正武、はじめに家康に昌幸のことを聞かれて、小県があるのは昌幸のおかげだと話していました。昌幸のことを認めている。それでも「人として、武士として、劣っていると思ったことはない」という言葉に、胸が熱くなりました。でも…それだったら折れてほしかったなぁ。昌幸を大事に思う気持ちはあったものの、最後は自身に対する誇りや意地みたいなものが勝ってしまったんだと思います。真田の家臣にはならない。胸の小刀は見破られたけど、なにかあったときのために足にも隠していた。ここまで用意周到にやってきた自分の方が上だ。もうくたばりながらも最後にきりを追いかけようとしましたが、それくらいの執念だったのでしょう。

 

碁盤に置かれた小刀を見つめる昌幸が悲しそうでした。「徳川に焚きつけたれたか」と昌幸が話していましたが、本人が好んでやったことではないことも室賀正武と付き合いが長くて分かっているのでしょう。結局は襲ってきましたが、その裏に正武も色んな気持ちや葛藤があったことも。

 

大名になるためには室賀が邪魔だったからやった、と冷静に話していました。が、悩め、それでも進むしかない泣いていた信幸や信繁と同様、昌幸も大いに悩んだのだと思います。

 

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 - 第11回「祝言」(3月20日)